最後のチャンスは「最後」だから価値がある

帰宅してディスカバリーチャンネルをつけたら、
拘置所のドキュメンタリーをやってました。

キレイな28歳のアフリカ系の女性が出てたので、思わず。
ロースクールに行きたいだか通うんだかな人で、麻薬の不法所持で逮捕。

これが３度目で前回（2回目）の逮捕の際に、州の麻薬更正プログラムを受け更正する、コレが最後のチャンスですよ、で釈放されたそうで。

で。
３度目をやっちゃいました、と。
しかも。
プログラムを勝手に辞めて、と。

涙ながらに判事に訴える女性。
「有罪になったら勉強を続けられなくなる、次回はキチンとプログラムを受けて更正します」

対して検事。
「前回を『最後のチャンス』として与えた以上、もぅチャンスは与えられない。
　確かに、彼女にはプログラムが必要かもしれません。
　が、現在プログラムを待ってる人は300人以上居るし、プログラムが必要な人間は600人居るんです。
　与えたチャンスを自分で辞めた人間には与えられない」
というな主張。


判事に判断は。
「プログラムの適用は認められない。」

前科がついたー、と泣き崩れる女性。

えーと。
なんか先日本社に送り返した某後輩を思い出しました。
前の職場でも遅刻はするわ、欠勤はするわ、親戚は死ぬわ、で。
あげくリーダーの方が自宅前で張って、現れたところを職場につれてく始末。
・・・他のチームリーダーは優しいなぁ。俺は絶対そんなんできませんｗ

で、ウチに来ました。
「この現場で改善しなかったら・・・・」の条件で。
が。
最初の一ヶ月の勤怠がすでにボロボロ。
こりゃ困る、と部長と本人と当時のリーダーを交えてｍｔｇ。
のっけから部長は切れ叫ぶ。
本人は一応神妙な顔。
その当時はまだ我々は彼の嘘吐きっぷり、適当さの恐ろしさを知らなかったので、彼の謝罪と決意を信じました。
「心を入れ替えてご期待に沿います。やり遂げます」
という言葉を。
そして『最後のチャンス』を与えた。

・・・三日でしたね、まともに朝来たの。
そっからは電車遅れる、親戚が死ぬ（2回）、お母さんＩＣＵ送り。
病院通院で半休・通院で休むが幾度も。
進捗資料は出てこない、聞くと「9割仕上がってます、印刷処理以外は完璧です」
レビューを体調不良とすっぽかし、その日にＩＣＵ入ってるお母さんから、
会社に「連絡とりたいんですが。最近会ってません」と電話。
はて。
先週ＩＣＵに入った際に帰ってるし、毎週末看病しに実家戻ってる筈ですけどね。

まぁこの辺ではほぼ見切りつけてたんですが。
が、スクリプトが仕上がってるなら。
この案件が終わったら撤収だな。と思ってたんですよ。
・・・スクリプトレビューするまでは。
・・・9割どころか全然です。3ヶ月かけて全然。お話にならない。
その上、各処理がコピペ丸出しだし、自分で書いた設計のフローとも違うし。
うは、エラーが出るんを、次の行で打ち消す処理してるwwwwwww

そりゃこんだけしか出来てなければ、ていうか出来てないんでレビュー逃げるわ。
PMのｋさんもマジギレ寸前デスヨ。

職場はこねぇ、仕事もしねぇ（全然出来てないのに普通に定時で帰る、というか遅れた分足りてなかったり）、あらゆる局面で嘘を吐く、自分で言ったスケジュールも守らない、相談する振りして丸投げしようとする。
決めた。イラナイ。無理。
今ならまだ、どうにかこの案件救える。
あいつはもう救わない。
スクリプトは他のメンバが全編書き直し、どうにかこうにかレビューしたのが昨日。
ミラクルに間に合いました。素晴らしい。

で。
奴のほうは。
ぬけぬけと翌日「昨日はレビューすいませんでした」と出勤。
いいんだよ、おまえ明日から本社だから。撤収。
と追い返しました。
で、『最後のチャンス』つぶしたんだからー。とか思ってたんですが。
また与えたみたいですチャンス。
我が社は（ダメ）人間に優しいです。

三度目の正直。
・・・も、またふいに。
曰く「彼女が起こしてくれませんでした」
「電車が遅れました40分」←ほんとは20分（東急証言）
あとはお決まりの体調不良。

流石にこれ以上は飼えないので、と告げたら、無断欠勤中だそう。


『最後のチャンス』は『最後』なんですよ。