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熱キタル [読]

といっても。

久しぶりに読書熱。

「それからの海舟(半藤一利著)」

「新撰組 藤堂平助(秋山香乃著)」

を読破しました。

ここのところ、「ニュートンズ・ウェイク(ケン・マクラウド著)」や
「90年代SF傑作選(上・下)」「ダイヤモンド・エイジ(ニール・スティーブンスン著」といったSF物ばかり読んでおり、
どうも続けて同系統を読んでは、他の系統に流れバランスを取る傾向のようで、久しぶりに幕末物を読み、大変楽しめました。
司馬・池波大先生の視点ばかりに凝り固まった脳に、他の視点での描写や歴史観、解釈や個性化がもぅ非常に新鮮で。


半藤氏の「大久保嫌い」で「勝賞賛」は”勝っつぁん”好きには最高です。
老いて尚、海舟先生は海舟先生であり続け、非常に素敵。
ならでは軽妙さ、口の悪さ、情の深さは健在。
私は必ずしも”勝シンパ”では無いのですが、
文章の端々から、著者の”贔屓っぷり”がとても心地良く感じられ、一気に読んじゃいました。
(慶応学士諸兄をはじめとする人たちには不快かもしれませんが)


秋山氏の「藤堂平助」も私が藤堂平助を主に扱った物を読んだ事が無かったので新鮮でした。
氏の土方観には共感できるものがありましたし、
山南先生の脱走から切腹までの流れが多々色々読んできた中では納得できる描かれ方。
本書での流れを詳しくは書きませんが、他の色々なところで書かれている、
土方vs山南の確執→「山猿哀れむべし!」はどうにも納得できない部分があるんで。
元々相容れない部分場があったにせよ、江戸以来の同士ですし、
脱走した後も山南先生は沖田を待っていたかのように、そして穏やかに帰る。
ところが屯所に戻ると激昂する山南先生、ってのがどうにも・・・・ね。
いや、それほど土方に腹に据えかねてた、って所もあるのかも知れないでけど、
いきなり激する、というのはどうも日ごろの山南先生像とかけ離れるんですよね。
豊玉先生も発句して詠んでるぐらいですし。
「水の北 山の南や 春の月」
(今Wikipedia見たら、両先生は仲良かったらしい・・・)

・・・って肝心の平助に全然触れて無いですが、そこは「気になる人は詠んでみて!」って事で。

明日から同時購入した「歳三 往きてまた」に入ります (。・x・)ゝ

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